日中韓の文化を人形劇の違いで感じることのできる興味深いイヴェントが開かれていた

投稿者: | 2014年11月5日

 

10月25日に開催された「三国三様日中韓の伝統人形劇」のもようが民団新聞にアップされています。

 

横浜で韓日中の人形劇競演…日本初公開のパルタルも

 

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このイヴェントは……

 

「年間の交流を通じ、3国の文化振興を促進する目的で今年から始まった「東アジア文化都市2014横浜」事業の一環」として行なわれたもの。

残念ながらスケジュールが合わず、観ることができませんでした(泣)。

 

 日本初公開の「パルタル」は、黒幕からタル(仮面)を付けたパル(足)を操り、幕の外に立つ役者と掛け合いで、歌い、踊り、演じる芸能。朝鮮朝時代に全国を放浪しながら農楽などを披露した、旅芸人一座「男寺堂(ナムサダン)」の人形劇の一つといわれている。

パルタルは、時代の変化とともに廃れていき「幻の芸能」と言われた時もあったが、パルタル伝統劇保存会(曺英淑会長)によって今日まで守られてきた。現在、国の重要無形文化財第79号に指定されている。

おならや風呂の音などを真似しながら庶民の生活像を描くコミカルな曲「ポンポンソリ」、韓国のさまざまな市場の個性を滑稽的に表現する「ジャンタリョン」など、曺会長と人形の軽妙なやり取りに、会場から笑い声と大きな拍手が送られた。曺会長は「パルタルは韓国でも知らない人が多い。私たちのこういう文化があることを、多くの人たちに知らせたいと思った」と話した。

公演に先立ち、文楽発祥の地である大阪ならではの名作落語「寝床」を、上方の重鎮、笑福亭松枝師匠が披露。

日本からは、浄瑠璃の語り、三味線に合わせて3人が一体になって人形を操る「人形浄瑠璃文楽」。人形のしなやかな動きは、生きている人間かと錯覚を起こすほど。

中国からは、福建省を中心に受け継がれてきた、泉州市木偶劇団による糸操り。巧みに糸を操る技法に歓声がわいた。

同公演プロデューサーで横浜能楽堂館長の中村雅之さんは「日中韓は伝統的にも歴史的にも切っても切り離せない関係。各国の人形劇を通して、同じ部分と違う部分というのをお互いにきちんと認識して、認め合うべき」と公演開催への思いを語った。

(2014.10.29 民団新聞)

http://www.mindan.org/shinbun/news_bk_view.php?page=1&subpage=3385&corner=6

 

韓国の人形劇は以前に観たことがあったのですが、とても人間味のあるアプローチで、日本の伝統の人形劇とはやはり異なっている印象を受けた覚えがあります。

 

短いレポートですが、とても丁寧に取材していて、参考になります。

 

継続して開催してほしいイヴェントですね。次はぜひ観に行きたい!