文楽の太夫が芸名を太夫表記に統一変更

投稿者: | 2016年5月4日

 

このニュース、プレスリリースらしくていろいろな媒体に比較的多く流れたようなんですが、裏庭には二羽鶏が……みたいな話だったので、ちょっとわかりづらかったんじゃないでしょうか。

 

 

わかりやすく解説していたのは、このNHKオンラインの記事でしょうか。

 

 

文楽/人形浄瑠璃とは、音楽と人形劇を併せて行なう伝統芸能。つまり、演じ手は「太夫」と呼ばれる浄瑠璃を語る人と「三味線」「人形遣い」の「三業」によって成り立っています。

 

このうち、太夫が名乗っている芸名がこれまで「〜大夫」だったのが、これからは「〜太夫」にします、というお触れだったわけです。

 

なぜ文楽/人形浄瑠璃では、本来の役職を示す「太夫」を芸名にせずに「大夫」にしたかというと、どうやら昭和20年代ごろに歌舞伎の義太夫語りの「太夫」との違いをハッキリさせようじゃないかという意見が高まって、わざわざ変えるようになったという経緯だったようです。

 

きっと(元)大夫も間違って表記されることが多くて、いちいち指摘するたびに「なんで違うんですか?」と聞かれて、経緯を説明してもあまりハッキリせず、びみょーな空気が流れたりしていたんじゃないでしょうか……。

 

3880959839_b26680d264_m Swimsuit maid by toel-uru

 

「太夫なのに大夫」というのも話題づくりとしては悪くないですが、やっぱり「太夫だから太夫」というほうがすっきりしますよね(笑)。