2019年人形劇界のトップニュースは「妹背山婦女庭訓」だったんじゃないでしょうか

投稿者: | 2019年12月30日

晦日なので今年一年を振り返ってみましょう。

2019年は人形劇界にとっていろいろとエポックがあった年だと思います。

そのなかでも、「妹背山婦女庭訓」に関しては、98年ぶりの大序「大内の段」復活、1日がかりでほぼ全幕が通し狂言として上演されるという、記念すべき興行が行なわれただけでなく、この「妹背山婦女庭訓」を扱った大島真寿美著『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』が第161回直木賞を受賞するという、偶然とは言えないようなめでたさが重なりました。

吉田和生さん解説の「妹背山婦女庭訓」。

大島真寿美さんの受賞には、豊竹呂太夫さんからも「「近松半二という伝説的な人物が生き生きと描かれ、身近な友人のように感じられる。」とお祝いのコメントが。

大島真寿美さんのインタヴュー記事。

『渦』は現在併読中。すごく長いけど、おもしろいです。ただ、文楽にあえて寄っていかないようにしているのかな、と。むずかしいですよね、あの世界観を小説にするというのは。