この記事をざっくり説明すると……
親子でたのしむ和の音色|にっぽんの芸能
毎回録画してチェックしている「にっぽんの芸能」。この回は、“和の音色”と題して、和楽器にスポットライトをあてた内容。
箏曲に限界があるなぁと思いながら観ていると、後半で影絵指人形劇と和楽器+洋楽器のコラボレーションが登場。
これがおもしろかった。
影絵は劇団かかし座
劇団かかし座とは劇団かかし座は、日本で最初にできた現代影絵の専門劇団です。(1952年創立)
影絵の世界は人々の心を無限の想像へ駆り立てる、ふしぎな性質と魅力をもっています。
この性質と魅力をもって「たくさんの人々の心に夢を育てたい」という思いで、
創立以来独自の手法で影絵の世界を拓き、多くの作品を生み出してきました。現在は、影絵の技術を更に発展させた新たな舞台作品をはじめ、出版、テレビ、映像作品などの総合エンターテイメントを国内外に発信しています。
かかし座は、影絵による総合パフォーマンスを発信しています。
・影絵ビジュアルの制作、提供
・影絵劇の制作、上演
(小学校・幼稚園・保育園での演劇鑑賞教室や観劇会、ホール公演など)
・手影絵パフォーマンスの制作、上演
・TV・映画・ミュージックビデオ・WEB・書籍等への出演、指導、監修
感想
影絵芝居が、どのように行なわれているのかという舞台裏を交えながら番組を進めていたので、とても勉強になりました。
強いて言えば、劇が終わってから種明かしをしてくれたほうがよかったかな。
白鳥が「手と髪の毛」に見えてしまう場面、要するに“ネタバレ”してしまい、興ざめしないようにと無理して劇に没頭しようという部分もなきにしもあらずだったので。
和楽器とのコラボレーションについては、三味線とのマッチングがとてもいいなぁと感じました。
やっぱり三味線と人形劇は合うのかもしれないですね。
箏曲は環境音としては優れているのですが、劇伴としてのインパクトに欠けるのかなぁ。
それにしても、「みにくいアヒルの子」って、アヒルが醜かったって話だったのかぁ……。
白鳥が美しいという前提はバレエから来ているのか、もともとそういう美的価値観があったのか、ちょっとステレオタイプ的だと感じます。
多様性の時代には、「アヒルにも美しさが認められるシチュエーションがありました」というアレンジが必要なのかもしれません。
このあたり、昔話を上演する難しさがあるのかもしれませんね。