SPICE掲載の演劇・舞踊ライターの高橋彩子さんによる、文楽人形遣いの吉田玉延さんと吉田玉征さんへのインタヴュー記事。
2人は獨協中学・高校の同級生で、中一の時にしか同じクラスではなかった(しかも玉征さんは高二のときに転校)にもかかわらず、その後も連絡を取り合う仲だったとはいえ、大学留年を機に玉延さんが文楽研修生に応募、玉征さんも文楽を見に行って魅了されて文楽研修生になったという、まるで文楽のような奇縁の話にまずビックリさせられる。
玉延さんが芸歴11年、玉征さんは9年で、いずれも足遣いからそろそろ左遣いが見えてきた頃合いというところで、どのような心持ちで芸に励んでいるのかという“証言”は貴重。
Q&Aは人間味溢れた回答で、技芸員に親近感を感じることができる興味深い記事になっていると思った。