こうした動画で、家にいながら伝統芸能に触れられるのは現代ならではと、つくづく感心してしまいます。
恵那文楽の記念公演の模様を収めたヴィデオのようです。
恵那文楽は…
伊那谷とひつと隔てた山村に残った文楽で、木曽路の人形ということになります。
宇野小四郎『現代に生きる伝統人形芝居』から引用してみましょう。
淡路の箱回しの来村を初発の伝承としているが、天保13年(1842)に宮芝居の禁止令が出ると、美濃、尾張、三河といった地方には失職した大阪の人形遣いがどっと流れ込んできて、それまでの淡路、阿波の独壇場の感があった地方の人形の座の居付指導を始めるようになった。
こうした背景のなかで育まれた芸能だったのですね。
恵那文楽記念公演 「奥州安達原 環宮明御殿」 姫衛道四百年祭 – YouTube
姫衛道四百年祭,中津川市制50年,恵那文楽記念公演でH14.11.2に東美濃ふれあいセンターで行われた演目です。 また恵那文楽とは中津川市川上(かおれ)に伝わる伝統芸能である人形劇の人形浄瑠璃のことです。 その歴史は古く、約300年前から行われているとされており、昭和33年に岐阜県重要有形民俗文化財に指定されています。 中津川市川上(かおれ)集落では恵那神社において祭礼時に奉納されています。 …
動画では、3人遣いであることがわかります。
演目は歌舞伎でもお馴染みの「奥州安達原」の「環宮明御殿」です。
これは、近松半二他作「奥州安達原」は1762年初演の時代浄瑠璃。「環宮明御殿の場」は三段目の切にあたるので、略して「安達三」(あださん)と呼ばれて親しまれています。