このニュース、プレスリリースらしくていろいろな媒体に比較的多く流れたようなんですが、裏庭には二羽鶏が……みたいな話だったので、ちょっとわかりづらかったんじゃないでしょうか。
わかりやすく解説していたのは、このNHKオンラインの記事でしょうか。
文楽/人形浄瑠璃とは、音楽と人形劇を併せて行なう伝統芸能。つまり、演じ手は「太夫」と呼ばれる浄瑠璃を語る人と「三味線」「人形遣い」の「三業」によって成り立っています。
このうち、太夫が名乗っている芸名がこれまで「〜大夫」だったのが、これからは「〜太夫」にします、というお触れだったわけです。
なぜ文楽/人形浄瑠璃では、本来の役職を示す「太夫」を芸名にせずに「大夫」にしたかというと、どうやら昭和20年代ごろに歌舞伎の義太夫語りの「太夫」との違いをハッキリさせようじゃないかという意見が高まって、わざわざ変えるようになったという経緯だったようです。
きっと(元)大夫も間違って表記されることが多くて、いちいち指摘するたびに「なんで違うんですか?」と聞かれて、経緯を説明してもあまりハッキリせず、びみょーな空気が流れたりしていたんじゃないでしょうか……。
「太夫なのに大夫」というのも話題づくりとしては悪くないですが、やっぱり「太夫だから太夫」というほうがすっきりしますよね(笑)。