■photo by db Photography | Demi-Brooke
福井県は24日までに、同県おおい町出身の小説家、故水上勉氏の代表作「越前竹人形」を、本人が人形劇用に脚色した台本の草稿が見つかり、古書の入札会で購入したと発表した。来年度に開館予定の福井市の「ふるさと文学館」で展示される。
県などによると、自らが設立に関わった人形劇団のための台本とみられ、担当者は「福井県を舞台にした水上氏の代表作。貴重な資料が手に入った」としている。公刊されている水上氏の手記には、越前竹人形を含め、小説6作品を人形劇にする構想が書かれている。
草稿は400字詰め原稿用紙29枚。県職員が6月、東京の古書入札会に出品されると知り、今月7日に約50万円で落札した。水上氏が専用に作らせた原稿用紙に、渦巻きのように文字を塗りつぶす特徴的な校閲の跡が残っている。
小説「越前竹人形」は1963年発表。竹人形を作る男と元遊女の運命を描いた物語で、映画や舞台にもなった。〔共同〕
記事では…
来年会館予定の「ふるさと文学館」で展示されるとのことです。
水上勉さんはMac使いで、ネットの活用にも積極的だったのですね。竹人形を使った人形劇の上演にも力を尽くしたとのこと。
人形劇にとって所縁の深い文豪だったんですね。