ひょっこりひょうたん島の所有権問題で町が買い取り文化財指定の方向へ

投稿者: | 2013年8月22日

岩手県大槌町の蓬莱島は、井上ひさしさんがひょっこりひょうたん島のモデルとしたことで知られていますが、この島が第三者に売却される恐れが生じていたところ、町が買い取ることになりそうだというニュースが届きました。

記事はこちらから…

“ひょっこりひょうたん島”を守れ! 岩手県大槌町が買い取りへ – 政治・社会 – ZAKZAK
劇作家、井上ひさしさんの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされる岩手県大槌町の蓬莱島(ほうらいじま)が、町民のもとに戻ってくることになった。所有者の大槌町漁業協同組合が2011年3月の東日本大震災の影響で破綻し、島が第三者に売却される恐れが生じたため、町が購入することにした。町は近く島を文化財に指定し、来月中にも取得する方向で手続きを進める。 …

もともと所有していたのは大槌町漁業協同組合だったのですね。これが震災の影響で破綻してしまい、所有権が宙に浮いてしまったということです。

詳細は不明ですが、千葉県の山間部や東京の水源地などでは、中国資本などによる土地の買収が盛んに行なわれるようになったというニュースも耳にします。こうした余波が、震災で被害を蒙った地域にも及んでいるのであれば、行政だけに任せずに、トラスト運動やファンドのような形で、一方的な開発などが行なわれないようにする対策が講じられてもよかったのではないかと思ってしまいます。

地域を文化財指定にすると規制によって町おこしとの結びつけがうまくいかなくなるのではないかという危惧もあります。

こうしたニュースは「守った!」的な美談で報じられることが多いようですが、実態を詳しく知らないと、一方的な利権擁護であったりすることが隠されたりします。

続報が見つかったらまた取り上げてみましょう。

写真の引用はこちらからです。

ひょっこりひょうたん島 | 人形劇団ひとみ座