📒「俺の家の話」は能に携わる“空気感”をリアルに表現した現代ホームドラマだった

投稿者: | 2021年4月10日

「俺の家の話」とは

主演は長瀬智也、脚本は宮藤官九郎が担当。2人はこれまでTBSのドラマでは『池袋ウエストゲートパーク』(2000年4月期)、『タイガー&ドラゴン』(2005年4月期)、『うぬぼれ刑事』(2010年7月期)でタッグを組んでおり、いずれも大きな話題となった。そして現在に至っても人気が続く作品ばかり。
宮藤が手掛ける作品には毎回、魅力あふれる主人公が登場する。『池袋ウエストゲートパーク』では、通称「ブクロのトラブルシューター」としてギャングのリーダーをはじめ皆が一目を置く存在である一方、仲間の面倒見がよく母親想いの青年・真島誠。『タイガー&ドラゴン』では、“昼は噺家、夜はヤクザ”という二重生活を送る山崎虎児。『うぬぼれ刑事』では、超恋愛体質でポジティブシンキングな独身刑事・うぬぼれというそれぞれ個性的なキャラクターを作り上げ、長瀬はそれらのキャラクターを見事に演じ切った。そんな2人の令和初タッグドラマに期待が高まる。
今回、宮藤が手掛けるオリジナルストーリーで長瀬が演じるのは、ブリザード寿というリングネームで活躍する現役プロレスラーの観山寿一(みやま・じゅいち)。かつては大規模プロレス団体に所属する人気レスラーで、プエルトリコチャンピオンまでなったが、ケガや年齢もあり今は小規模な団体で細々と試合に出ている状態。ある日、寿一は父親が危篤だと知らされる。父親の観山寿三郎(みやま・じゅさぶろう)は、全国に一万人以上の門弟を持つ二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者。いわゆる人間国宝である。その跡を継ぐと期待されていた寿一だが、寿三郎に反発し家出をしたのが20年以上前。以来、音信不通だった寿一が突然、帰ってきたことに家族たちは驚く。一方、奇跡的に一命を取り留めた寿三郎だが、傍らに立つ介護ヘルパーの志田さくら(しだ・さくら)を家族に紹介し、彼女と婚約して遺産もすべてさくらに譲ると宣言。実力と人気に限界を感じていた寿一はプロレスラーを引退し、実家に戻り寿三郎の介護を手伝うことに。家族とさくらを巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルのゴングが鳴り響く‼

能楽師が観た「俺の家の話」

小ネタが多いことでも知られる宮藤官九郎脚本ですが、その小ネタもリアルであってこそ活きるというもの。

そこで、こんな記事が目に止まりました。

能の家の話については、成田美名子「花よりも花の如く」を読んで、いろいろと内情を垣間見た気になってはいました。


花よりも花の如く 第1巻 /白泉社/成田美名子

「俺の家の話」はドラマということで誇張している点も多々あるでしょうが、まるで架空というわけにもいかないはず。

記事では、かなりリアルに描かれていたことが証言されていますね。

「俺の家の話」の感想

マニアックな題材でしたが、ウチではかなり高評価。

宮藤官九郎ファンと言われればそれまでですが、「隅田川」を通しテーマに使ったりと、タネ明かしを見ればその構成と演出の凝らし方に力が入っていたなあ、と。

ああ、世阿弥は「花伝書」で、こういうことを言いたかったのかなどなど。

芸論とは別に、愛についてもきちんと盛り込んでいる。

感動の最終回でした。

「俺の家の話」関連


俺の家の話 /KADOKAWA/宮藤官九郎


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