人間国宝の常磐津一巴太夫さんが亡くなられたというニュース。
記事へのリンクはこちらから……
常磐津節浄瑠璃の第一人者として歌舞伎の舞台を中心に活躍した、人間国宝の常磐津一巴太夫さんが大阪市内で亡くなりました。
83歳でした。常磐津節は主に歌舞伎の舞台で三味線に合わせて歌うように語る浄瑠璃の一種で、常磐津一巴太夫さんは昭和29年に大阪で歌舞伎の舞台に初めて出演して以来、つやのある声で人気を集めました。
一巴太夫さんは坂田藤十郎さんや十三代目片岡仁左衛門さんなど人気歌舞伎俳優の舞台でも語りを務めました。
また常磐津節の普及や後継者の養成にも力を入れ、近年は滋賀県米原市に再現された明治時代の芝居小屋「長栄座」のこけら落としの舞台に立つなど、伝統芸能の振興にも力を入れていました。
平成7年には高い語りの技術が認められ国の重要無形文化財保持者、いわゆる「人間国宝」に認定されました。
家族によりますと、一巴太夫さんは16日公演のために宿泊していた大阪市内のホテルで倒れているという連絡があり亡くなったということです。
ご冥福をお祈りします。