ギリシャでハーン原作「怪談」を熊本の浄瑠璃保存界が上演

投稿者: | 2014年9月15日

 

ラフカディオ・ハーン、小泉八雲の「怪談」にちなんだ人形浄瑠璃「雪おんな」を、八雲ゆかりの熊本県に伝わる浄瑠璃保存会が今年7月、ハーンの出身地のギリシャで公演したというニュース。

 

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熊本とギリシャ結ぶ人形浄瑠璃 八雲ゆかりの両地で公演  – MSN産経ニュース



 

小泉八雲没後100年ということでこういう話がもちあがったようです。

ハーンといえば島根県松江というイメージが強かったのですが、松江・熊本・神戸・東京と居を移していたんですね。だから、熊本にもゆかりがあったわけです。

 

熊本とギリシャ結ぶ人形浄瑠璃 八雲ゆかりの両地で公演
2014.9.14 07:09

明治時代の作家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の「怪談」にちなんだ人形浄瑠璃「雪おんな」を、八雲ゆかりの熊本県に伝わる浄瑠璃保存会が今年7月、出身地のギリシャで公演し、好評を博した。西洋に日本文学を紹介し「東洋と西洋に生きた男」と呼ばれた八雲の没後から100年。日本伝統の人形が、再び東洋と西洋を結びつけた。(谷田智恒)

ギリシャ公演は、熊本県山都(やまと)町の住民らでつくる「清和文楽人形芝居保存会」が実施した。

清和文楽は江戸時代末期発祥といわれ、清和村(現山都町)の農家が伝承してきた。熊本県内に残る唯一の人形芝居で、保存会は昭和54年、県の無形文化財に指定された。平成4年には九州唯一の人形浄瑠璃専用の劇場「清和文楽館」を開設した。

ギリシャ公演は、7月6日、八雲の生誕地であるギリシャ・レフカダ島のレフカダ市民文化センターで行われた。没後100年を記念し、日本国内の顕彰団体でつくる実行委が開いた国際シンポジウムに合わせて、上演した。

演目は八雲の代表作「怪談」を原作に、脚色を加えた「雪おんな」。当日はギリシャ語であらすじを朗読した後、文楽を披露。3人1組の繊細な人形繰りと、三味線に合わせた太夫の語り。集まった約600人からは、人間の愛憎を表現した清和文楽に、歓声が上がった。

「公演後は人形を間近に見ようと、多くの人が集まってきてくれた。言葉の壁を超えて、文楽の良さが伝わったと成功を実感した」

清和文楽館長の東美香氏(48)はこう振り返った。

ギリシャでの興奮も冷めやらぬまま、清和文楽保存会は今月14日、地元で「清和文楽の里まつり」に出演する。

まつりは、清和文楽館のある「道の駅・清和文楽邑」を会場に開かれ、今年で32回目を迎える。14日は午前11時と午後2時の2回、ギリシャ公演の凱旋公演として文楽「雪おんな」を無料で上演する。

年に一度の無料公演で、定員先着200人に入場整理券を配布する。

東氏は「雪おんなはギリシャでも好評でしたが、日本人には特になじみが深く、親しみやすい作品です。多くの人が人形浄瑠璃を楽しみ、色々な出し物に関心を持ってもらうきっかけになればうれしい」と期待する。

そのほか、ステージイベント、特産品バザーや木工教室なども開く。