「伝統芸能と最新技術が融合した「ボーカロイドオペラ葵上 with 文楽人形」の制作陣によるトークショーが行われた。」という内容の、きっかけは「メルトの舞」――ボカロ×文楽「ボーカロイドオペラ葵上」制作陣が語る舞台裏という記事。
以前当ブログでも紹介した「ボーカロイドオペラ 葵上 with 文楽人形」に関連したイヴェントが……
開催されたという内容です。
以前の記事というのは→ボーカロイドによる文楽というミクスチャーが話題になっている
残念ながら時間が取れなくて見に行くことができなかったこの上映。
日本科学未来館(東京都江東区)で開催されたDIGITAL CONTENT EXPO(10月23~26日)において、「ボーカロイドオペラ葵上 with 文楽人形」の上映と制作陣によるトークショーが開催された。
これ、チェックできませんでした(泣)。
残念!
上映後のトークショーでは、作詞作曲の田廻弘志氏、プロデューサーの田廻明子氏、映像ディレクターの加納真氏、映像撮影の田巻源太氏が登壇し、ボーカロイドオペラ制作の舞台裏を紹介した。
こちらのほうがお得感が高かったですね(笑)。
当初、田廻弘志氏は能「葵上」を翻案して曲を作ったものの、映像制作の予定はなかった。しかし昨年開催された世界ボーカロイド大会で、人形浄瑠璃の人形遣い・吉田幸助氏らが文楽人形でボカロ曲を舞った「メルトの舞」を体験したことから、文楽人形での映像制作を思い立ち、ボーカロイドオペラ制作チームを結成した。
「メルトの舞」についてはこちら→人形浄瑠璃で初音ミクの「メルト」踊ってみた動画がすごすぎる
文楽人形の動きは独特に誇張されており、たとえば歌舞伎の見得や六方などはもともと文楽人形の動きが取り入れられたもの。その上でボーカロイドオペラを文楽人形で表現するのは人形遣いの吉田氏にとっても前代未聞の挑戦。このため、舞台上での人形の動きを模式化した動画を田廻弘志氏が作成し、さらに撮影現場でもそのつど曲の解釈を行ったという。
文楽人形の衣装や髪型はプロデューサーの田廻明子氏によると、現代劇でありながら元となった源氏物語の時代を表現したとのことだ。
歌声ライブラリー「猫村いろは」「結月ゆかり」で協力したAHSの尾形友秀社長も会場に駆けつけた。2020年の東京オリンピックに、日本の伝統文化の文楽と現代文化のボーカロイドの2つで開会式などを飾ることができたら、と抱負を語った。
アニメではなく文楽というところがポイントかもしれません。
文楽はこれを機に、クールジャパン政策に丸ごと乗っかっちゃってもいいんじゃないでしょうかと思えるような弾け方だと思うんですが。
辻村寿三郎の「新八犬伝」で止まっていた伝統的人形劇の世界に一石を投じるエピソードになるといいと思っています。