近松半二を主人公にした小説。
虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた──
「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ
人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作!
江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。
大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章。
末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、芝居小屋に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。
近松門左衛門の硯を父からもらって、物書きの道へ進むことに。
弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった半二。
著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した長編小説。
筆の先から墨がしたたる。
やがて、わしが文字になって溶けていく──
(Amazonの紹介分より引用)
おもしろそうなので、ポチッと電子書籍を購入してしまいました。
私は25%オフのクーポンを使って買っちゃいました。
『妹背山』は大化の改新を背景とし、前半は「日本のロミオとジュリエット」というべき悲恋物語がメイン。後半は三角関係の中で恋敵への嫉妬に狂うお三輪が物語を動かす。
人形浄瑠璃って、韓流ドラマよりどろどろしてジェットコースター的だから、おもしろいんだよね〜。
5月には東京国立劇場で15年ぶりに『妹背山婦女庭訓』が通し上演される。大序「大内の段」は98年ぶりの復活だ。
東京のチケット、ほとんど取れないから、それが人形浄瑠璃のネックなんだけどね……。
電子書籍の購入はこちらがかなりお得です。
『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』