文楽協会(大阪市)などは20日、人形浄瑠璃文楽で太夫の最高位とされる「切語り」に、豊竹呂太夫さん(74)、竹本錣太夫さん(73)、竹本千歳太夫さん(62)の3人が4月に昇格すると発表した。
切語りは物語の重要な場面「切場」を任される太夫のことで「切場語り」とも呼ばれる。切語り昇格は2009年の豊竹咲太夫さん(77)以来で、4月以降は計4人となる。
国立文楽劇場の公式サイトには、「切語り」について「物語の山場である重要な部分『切場(きりば)』を配役された際に、番付において名前の頭に“切”の字を付けることを認められた太夫のこと」とあります(https://www.ntj.jac.go.jp/topics/bunraku/2021/44.html)。