2020年8月に88歳で死去した人形浄瑠璃文楽の太夫で、人間国宝の豊竹嶋太夫さん(愛媛県松山市出身)の遺族が、嶋太夫さんが愛用したはかまや湯飲みなど遺品8点を内子町に寄贈した。嶋太夫さんは同町内子の芝居小屋「内子座」(国重要文化財)の文楽公演に出演するなど内子と深い縁があったことから、遺族は「父が愛した内子のまちと内子座に形を残したい」との思いを町に託した。遺品は直筆の床本(浄瑠璃用の台本)や見台、はかま、腹帯、湯飲みなど。漆塗りの湯飲みは、嶋太夫さんが自身の紋を唯一施し、内子座文楽の際に使って喉を潤していたという。町によると、遺品は内子座の2階展示室で保管する。
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愛媛新聞社による配信ニュース。
こうした貴重な、人間国宝の偉業を偲ばせるだけでなく、文化をつなぐためのヒントが託されているかもしれないのが、遺品ではないかと思うのです。
それだけに散逸はぜひ防ぎたい。バラバラになってしまえば、研究材料としての価値が損なわれてしまうからです。
こうした貴重な資料こそ、クラウドファンディングのような手段を用いてでも、しっかり守っていただきたいです。